職員インタビュー

児童指導員 菅原 さくら
(愛知教育大学教育学部 教育支援専門職養成課程 福祉コース卒 社会福祉士)
この仕事についたきっかけ
高校生のときに、児童虐待のニュースを頻繫に目にしていました。元々子どもが好きだったので、将来は子どもと関わる仕事がしたいと漠然と考えていましたが、児童虐待の現状を知り、苦しい経験をした子どものために児童養護施設で働きたいと思うようになりました。そこから児童養護施設について自分なりに調べ始め、社会福祉士の資格を取得できる大学へと進学しました。大学在学中に児童養護施設で実習をして、自分自身と向き合うことのしんどさを痛感し、施設職員となることを諦めようとした時期もありました。ですが、子どものためにできることがしたいという思いの方が強く、児童養護施設に就職することを決めました。子どもにとって施設職員は安心できる大人の一人です 。施設職員が施設にできるだけ長く在籍し続けることが、子ど もの安心を保障することに繋がると考えています。樹心寮は、職員同士で良好な関係が築けており、雰囲気の良い施設という印象がありました。樹心寮なら長い間働けそうだと思い、入職しました。
今取り組んでいること
私は現在、8名の男女が生活するホームで住み込み職員として勤務しています。食事を作り、洗濯や掃除をし、子どもの宿題を見たり、子どもと一緒に遊んだりする生活を送っています。その何気ない日常のなかで私が意識していることは、子どもに対して今やるべき関わりを考えることです。子どもの生い立ちや特性、現在の発達段階、また将来の子どもの姿を想像して、今だからこそ必要な支援をするよう心がけています。 施設には、感情を素直に表出することが難しい子ども、愛着の不安定さから職員の気持ちを揺さぶるような言動をする子どもなど、様々な子どもが入所しています。日常の支援では、大学在学中に学んだバイステックの7原則をたくさん活用しています。子どもの言葉にできない気持ちを汲み取ったり、生活のなかでの小さな選択から子ども自身が自己決定できるよう促したりしています。いつか子どもが自身の人生について 振り返ったとき、「辛いこともあったけど、生きていてよかった」と肯定的に捉えられるような関わりを意識しています。
また、保護者の方との関わりや、子ども相談センターなど他機関と協働する機会が増えました。
子どもとの直接の関わりだけでなく、子どもを取り巻く環境をより良くする支援もしています。
やりがい
子どもは、大人の想像以上に自身の気持ちに気づいたり、言語化したりすることが難しいと思っています。樹心 寮 というホーム制の環境だからこそ、子どもの些細な様子の変化や成長に気づくことができ、細やかな支援ができていると実感しています。子どもの立場になって考えてみると、自分の変化に気づき、受け止めてくれる大人が近くにいることこそが安心できる生活なのではないかと思います。そのような子どもの生活、長い人生のなかの一部分に携われていることに喜びを感じています。
また、子どもとの関わりから、客観的に自分を見つめ直す 機会がよくあります。大人になっても成長し続けられる環境に有り難く思います。
募集の詳細
  • 令和6年4月13日 施設見学会開催
    施設見学会を開催します! 4月13日(土曜日) 13:30〜16:00 勤務の事や樹心寮での生活について等、私達が質問にお答え致します。 子どもが好きな方!社会的養護に興味のある方! どうぞ気軽にお申・・・
  • 令和6年3月16日 施設見学会開催
    施設見学会を開催します! 3月16日(土曜日) 13:30〜16:00 勤務のことや樹心寮での生活について等、私達が質問にお答え致します。 子どもが好きな方!社会的養護に興味のある方! どうぞ気軽にお・・・
  • 令和6年2月24日 施設見学会開催
    施設見学会を開催します! 2月24日(土曜日) 13:30〜16:30 勤務のことや樹心寮での生活について等、私達が質問にお答え致します。 どうぞ気軽にお申し込み下さい。 申し込みは下記ボタンからフォーム・・・
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